ゼンマイ Osmunda japonicaゼンマイ科 ゼンマイ属 山菜の中では、古くから横綱格にあつかわれ親しまれてきたゼンマイは、北海道から九州までのやや湿った野原、沢淵の岩場、山麓の特に杉や桧などの木陰などに群生します。 根茎から小さな輪を作り、早起きの胞子茎が先にのび出ると、葉柄達が一斉に「もう春なのか!」と、小さくくるくる丸めたからだに綿をまとい、寒そうにそろりと首を出す。暖かい春風が柔らかくなでると、数日で大きく葉を広げてしまう気性の強い元気な多年草です。 時計や子供達のおもちゃなどに使われるゼンマイ発条など、よくぞその名を利用したものと感心致します。 * 料理と性質 *「気性の強いものほどとかく手がかかり、用い方によって立派なものになる」とのたとえどうり、独特の歯切れと風味は貴ばれております。
ゼンマイ料理は油を十分用いて味強く煮しめることがコツです。
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