センブリ Swertia japonicaリンドウ科 センブリ属 日本全土に分布し、日当りの良い草地や雑木林の開けた所などに生える1年生または越年草の草本です。 センブリは、草丈 20-30cm前後と小さく、花もその草丈に似合わせて可憐に咲かせます。花は白花と淡紫色のものとがあり、白花のセンブリ (Swertia
japonica MAKINO)と淡紫色のムラサキセンブリ(Swertia pseudochinensis NARA)で、両種とも強い苦味を持っており同じように薬用にされます。 桐生は鶴が舞う形をした群馬県の首の所に位置して、東に桐生川を隔てた栃木県側にある山がセンブリが沢山取れる所です。 そこで、ある時、栽培を試みようと実験を行いました。 以前、山ユリの栽培を試みたことがあり(自然地での増殖から〜最終にはカルス培養まで)、その中で、特に実感したことは自然地での育成でユリの球根(鱗片)の発芽に際し、イネ科植物の花粉が深く関与していました。センブリの栽培でも、山芝の仲間の花粉が非常に関わっているようでした。 センブリの薬効が発見されて、3千年とも4千年ともいわれる遠い太古の昔から、私たち祖先の健康を導いて、現在もなお変わることなく自然の中から私達の健康に寄与し続けていることは、非常に喜ばしい証です。 自然の仕組みの深さを実感しつつ....。 太古からの変わらぬ自然が今なお存続しています。センブリを通して見た自然界が、私達にとって自然破壊の妙薬で、また、地球上全ての生物の相互扶助の精神の秘薬であることを願いつつ...。 |
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